更年期世代のお客様のドタキャンが増えた?原因と対策を解説!

 私が、講座で「更年期はエストロゲンの量の変動が激しく調子のよい日もあれば、何もしたくない日があり自分でも当日の朝にならないとわからないことがある」「友達と会う約束をしても当日調子が悪いとキャンセルすることもあり、だんだん友達と会う約束ができなくなったという話を聞く」と話すことがあります。

 

 

 

そうすると「当日にキャンセルする50歳代のお客様がいる」「急なキャンセルは困ると仲間同士で話題になったことがある」「診察の予約をキャンセルする患者さんがいて薬が足りるか心配になる」と話され、「更年期によるものだったのですね」と納得する方がいます。

 

 

 

確かにサービスを提供する側としては困る事案です。

 

 

 

「せっかく予約を入れてくれたのに、直前でキャンセルか…」

「頻繁にキャンセルされると、スケジュールが崩れて困る…」

「売り上げが・・」

 

こんなモヤモヤを感じることもありますよね。


 

実はこの年代の女性は 更年期 による体調のゆらぎが激しく、急な不調でキャンセルせざるを得ないことがあります。

 

 

 

今回は、更年期世代のお客様のドタキャンの原因や、それを防ぐための対策について詳しくお伝えします!

 

 

 

なぜ50歳前後のお客様はドタキャンが増えるのか?

女性は、エストロゲンの量が各ライフステージによって、上の図のように変化します。

 

 

 

特に更年期(45〜55歳くらい)は、エストロゲンの量が乱高下しながら徐々に減少していきます。

 

 

 

その影響で様々な症状が出て、意に反してドタキャンをすることになってしまうことがあります。

 

 

 

1. 突然の体調不良



ホットフラッシュ(ほてり・発汗):急に暑くなったり、汗が止まらなくなる


めまい・ふらつき:血圧の変動で立ちくらみが起こりやすい


動悸や息切れ:心拍が不安定になり、焦燥感を感じる


倦怠感・極度の疲労感:外出する元気が出なくなる

 

 

 

2. 精神的な不調

 


 気分の落ち込み・うつっぽさ:「今日は外に出る気力がない…」と感じる


イライラ・不安感:急に気分が不安定になり、外出をためらう


集中力の低下:予約を忘れたり、突然「やっぱり無理かも…」と思ってしまう

 

 

 

3.睡眠トラブル

 


 寝つきが悪い・途中で何度も目が覚める:慢性的な睡眠不足


 朝スッキリ起きられない:「行くつもりだったのに、起きたらだるくて無理…」

 

 

これらの症状が 突然 出ることがあるため、当日になって「行けそうにない…」とドタキャンになってしまうのです。

 

 

  

そしてドタキャンした方も、申し訳なく自己嫌悪に陥っていることが少なくはありません。



続くと、「迷惑をかけるから、もう行けない・・」と思って足が遠のいてしまうこともあります。

 

 

 

もちろん、風邪などの体調不良の時もありますが、この更年期世代にはそのようなドタキャンする原因があるのだ・・と理解するだけで、双方の葛藤が軽くなるのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

 

更年期世代のお客様のドタキャンを減らすための対策

では、こうした「急なキャンセル」を少しでも減らすためには、どうすればいいのでしょうか?

 

 


ここでは、 事前・当日・キャンセル後 の3つのポイントに分けて対策をお伝えします!

 

 

 

1.予約時の工夫(お客様がプレッシャーを感じないように)

 

 

①「無理なく来られるときにお越しくださいね」と伝える

 


 更年期のお客様は、「行きたいけど、当日体調が読めない…」と不安を感じています。

 


「体調が優れないときは遠慮なくご連絡くださいね😊」と一言添えると、安心して予約できます。

 

 

 

②柔軟な予約枠を作る

 


「更年期の方向けに、当日予約枠を用意しています!」と案内すると、体調に合わせて予約しやすくなります。

 

 

 

 前日リマインドを送る(でもプレッシャーをかけない)

 


「明日のご予約ですが、体調がすぐれない場合は遠慮なくご連絡くださいね😊」

 


このように伝えると、無理してキャンセルせずに済むケースが増えます。

 

 

 

2.当日の対応(ドタキャンを防ぐ工夫)

 

 

①当日朝に「体調確認のメッセージ」を送る

 


「おはようございます!本日ご予約いただいていますが、体調はいかがですか?無理のない範囲でお越しくださいね」

 

 

体調が悪いなら 「早めに連絡しよう」 という気持ちになり、直前のドタキャンを防げます。

 

 

 

②「短時間メニュー」や「施術の変更」を提案

 


「今日は60分の予定ですが、30分メニューに変更もできますよ!」と伝えると、無理せず来てくれるかもしれません。

 

 

3.ドタキャン後のフォロー

 

 

①キャンセル後も「また来やすい雰囲気」を作る

 


「今日は残念ですが、またお会いできるのを楽しみにしています!体調が落ち着いたら、ぜひリラックスしにいらしてくださいね」と体調への理解を伝えると、次回の予約につながりやすくなります。

 

 

 

②ドタキャンしにくい予約の仕組みを作る

 


「次回は仮予約にしておきましょう!近くなったら最終決定でOKですよ!」と伝えると、プレッシャーが減って予約しやすくなります。

 

 

 

 

更年期のお客様に寄り添うサービスを

更年期の女性は、「行きたい気持ちはあるけれど、体調の変化で不安…」 という方が多いです。

 

 

だからこそ、


✔ 「更年期でも通いやすい工夫」をする

 


✔ 「体調が悪いときは無理しなくてOK」と伝える

 


✔ 「キャンセルしても、また来やすい雰囲気」を作る


✔ あるいは更年期向けのサービスを用意してアピールする

 

 

更年期の方に向けた施術を前面に出すことで、リピート率を上げることもできます。

 

例えば、
 「更年期による不調を和らげるコース」 を作る
 「ホットフラッシュ対策に涼しい空間を用意」 する
 「体調に合わせて時間変更OK」なプラン を用意する

 

 

こうしたサービスを前面に出すと、「更年期の私でも通いやすい」と思ってもらえます。

 

 

 

このように更年期女性に寄り添った対応ができると、 お客様からの信頼も厚くなり、結果的にリピーターが増えていきます!

 

 

 

お客様が無理なく通える仕組みを取り入れてみましょう。