
ホルモンバランスについて、きちんと説明できますか?
ある会社で講座を行った時に「ホルモンバランスを整える・・とよく聞きますが、(ホルモンが)何対何が理想なんですか?」という質問をうけました。
その時に思ったのは、「そうだよなぁ、バランスと言ったらそのように考えるよなぁ」ということでした。
とても新鮮に聞こえました。
女性の健康に関して語る時に当たり前のように、使われるフレーズです。
でも、きちんと理解している人は案外少ないのではないかと思います。
ここで「バランスを整える」の意味を確認しておきましょう
そもそもの「バランス」という言葉のもともとの意味は、「釣り合い」「均衡(きんこう)」 を指します。
英語の balance から来ており、2つ以上の要素が適切な割合で保たれている状態 を意味します。
例えば、
- 体のバランス → 転ばないように姿勢を保つこと
- 食事のバランス → 栄養が偏らず、バランスよく摂取すること
- 仕事と生活のバランス(ワークライフバランス) → 仕事とプライベートがちょうどよく両立できていること
となります。
では 「ホルモンバランス」って何でしょう?
まず、2つ以上の要素とは、エストロゲン(美肌&元気ホルモン) と プロゲステロン(妊娠サポート&体温アップホルモン) です。
この2つのホルモンのバランスがとれているというのは、割合というよりも月経周期に合わせて、エストロゲンとプロゲステロンがその作用を起こすタイミングと量を分泌できていることを指します。
ホルモンバランスのポイントは
生理後~排卵まで(エストロゲン多め!)
→ エストロゲンがぐんぐん増えて、肌ツヤが良くなり元気に!
→ プロゲステロンはまだ少ない
排卵のとき(エストロゲンMAX!)
→ エストロゲンが一番多くなり、気分も安定♪
→ プロゲステロンも少し増えてくる
排卵後~次の生理前(プロゲステロン多め!)
→ プロゲステロンがエストロゲンの3倍以上になるのが理想
→ 体温が上がったり、むくみやすくなったりする時期
生理中(ホルモン少なめ)
→ エストロゲンもプロゲステロンも減る
→ 気分が落ちたり、だるくなりやすい時期
バランスが崩れると…
エストロゲンが多すぎると? → イライラ、むくみ、頭痛
プロゲステロンが少なすぎると? → 生理が乱れる、気分の浮き沈み
などの症状が現れます。
生活習慣が乱れて、正常にホルモンが分泌されず、排卵できない、月経異常になることもあるし、病気によりこの2つのホルモンバランスが崩れることもあります。
そのためホルモンバランスが整っているかどうかは、女性にとって大事な健康のパラメーターになります。
なので「ホルモンバランスが・・」というフレーズが頻繁に使わえれるのですね。
使う方も、聞く方もしっかり理解しておく必要があります。