
更年期になると、体の変化とともに 口の症状 に悩まされることが増えます。
特に エストロゲンの減少すると唾液減少によるドライマウス や 歯周病のリスク が高まり、「口が乾く」「むし歯が増えた」「歯茎が腫れやすい」と感じる方も多くなります。
ここでは、更年期の 口腔トラブルの原因と対策、そして 美容・健康業界で口腔ケアを指導する重要性 について詳しく解説します。
1. 更年期における口腔ケアの重要性
更年期には、ホルモンバランスの変化によって 唾液の分泌が減少 し、口腔環境が悪化しやすくなります。
そのため、更年期以降の適切な 口腔ケアが健康寿命にも大きく影響を与える のです。
① 口腔内の健康は全身の健康に影響を与える
近年の研究では、歯周病と全身疾患(糖尿病・心血管疾患・認知症など)との関連 が明らかになっています。
<歯周病が関係する疾患>
- 糖尿病:歯周病の炎症が血糖値を悪化させる
- 心疾患・脳梗塞:歯周病菌が血管を通じて動脈硬化を進行させる
- 認知症:歯を失うと認知機能が低下しやすい
「口の健康は全身の健康につながる」 という意識を持ち、しっかりとしたケアを行うことが重要です。
② 唾液の役割が低下すると、口腔トラブルが増加する
唾液には 口腔内を清潔に保ち、むし歯や歯周病を防ぐ働き がありますが、更年期になると 唾液の分泌が減少 し、以下のような問題が発生します。
細菌の繁殖が増える → 口臭の悪化・むし歯の増加する
歯茎が乾燥する → 炎症が起こりやすくなる
食事や会話がしにくくなる → 栄養不足、フレイルを加速、QOL(生活の質)が低下する
2. 更年期に起こる口の症状とは?
① ドライマウス(口腔乾燥症)
- 口が乾いてネバつく
- 話しにくい、食べ物が飲み込みにくい
- 口臭が強くなる
② 歯周病の進行
- 歯茎が腫れやすく、出血する
- 口臭が悪化する
- 歯がグラグラする
歯周病の罹患率は全年齢層の約47.9%
4mm以上の歯周ポケットを有しており、高齢になるほどその割合が高くなります。 (mhlw.go.jp)
③ むし歯のリスク増加
- 以前よりむし歯になりやすい
- 冷たいものや甘いものがしみる
3. 更年期の口の症状を防ぐ5つの対策
①唾液の分泌を促す
- こまめに水分補給をする(1日1.5~2L)
- キシリトールガムを噛む(唾液腺を刺激)
- 食事の際によく噛む(一口30回を目安に)
② 保湿スプレーやジェルを活用する
- オーラルプラス うるおいミスト(ミント風味で爽快感あり)
- バイオティーン オーラルバランスジェル(粘膜を保護し、長時間保湿)
③ 正しい歯磨きとフロスを行う
- フッ素入り歯磨き粉を使用(むし歯予防効果UP)
- 歯と歯の間はデンタルフロスを使う(歯周病菌の繁殖を防ぐ)
④ 歯科検診を定期的に受ける
- 3~6ヶ月に1回の歯科検診を受ける
- 歯石除去で歯周病を予防
受診率は過去1年の間に歯科検診を受診した人の割合は58.0% (mhlw.go.jp)となっており、受診率を高くする必要があります。
国民皆歯科検診の制度が2025年を目標に導入されようとしています。
4. 美容・健康業界で口腔ケアを指導する場面
美容・健康業界での 口腔ケアの指導も重要です。
なかなか自分では気が付かないこともありますので、更年期女性への口腔ケアへのアプローチは以下のような場面で行うことができるでしょう。
✅ エステティシャン・美容カウンセラー
- フェイシャル施術時に「歯茎の健康がリフトアップに影響する」ことを説明
✅ 管理栄養士・食事指導者
- 更年期の食事指導で「カルシウム・ビタミンDが歯の健康に必要」とアドバイス
✅ パーソナルトレーナー・フィットネスインストラクター
- 「口呼吸を防ぐことで、口腔環境が良くなる」と指導
✅ 美容師・メイクアップアーティスト
- 「美しい笑顔には歯の健康が欠かせない」とアドバイス
美容・健康の仕事をしている方は、口腔ケアの知識を活かし トータルで美と健康を提供 しましょう!