お客様(クライアント)に更年期のサインを気づいてもらう方法

美容や健康に関連するケアを提供している方であれば、ご自分のサロンや教室に通ってくれているクライアントの心身の変化をいち早く感じ取っていることが多いのではないでしょうか。

 

 

特に更年期による様々な変化は、普段から体に触れていればわかりやすいと思います。

 

 

しかし、クライアントの中には「そろそろ更年期かな」と思っている人もいれば「まだ私は若いし生理もあるから更年期ではない」と思っていたり、無意識に拒否したりしている方もいます。

 

 

私も、更年期のお話をしようとすると「私には関係ない」「私の不調はストレスのせい」と聞く耳を持たない方とたくさん出会ってきました。

 

 

でもそういう方こそ、自分の健康状態に気が付いて適切な対処やケアを受けてほしいと思いますよね。

 

 

 

では、まだ自分が更年期と自覚していないクライアントに、どのようにして気づいてもらえればいいのかをお伝えします。


更年期のサインとは?気づかない女性が多い理由

 

日本では、更年期の定義は「閉経前後の5年間」とされています。

 

 

しかし、この定義が作られた経緯やもとになった論文を探してみたことがあるのですが、実はないのです。

 

 

それほどアバウトというか、個人差が大きすぎて一定の枠組みに入れないからだと思います。

 

 

 

 

1.いつ閉経するのか予測するのは難しい

 

2.いつから更年期が始まっているのか自覚しにくく客観的にも把握しにくい

 

3.現れる症状は人様々、全くない人もいれば一つの症状の人もいれば複数ある人もいる

 

4.更年期症状の他に持病や栄養状態が複合的影響しあって症状に表れる人もいる

 

5.症状が現れる時期も人様々

 

6.症状がなくなったり新しい症状がでたりとバリエーションが豊富

 

7.症状が軽減する方法も様々

 

 

9.更年期障害になる要因も人様々

 

10. 更年期障害の治療も様々

 

11. 更年期の終わりを示すはっきりとしたサインはない

 

12. 更年期が終わる時期も閉経後から何年後なのか人様々

 

 

 

というように、個人差が大きいのです。

 

 

 

さらに更年期に関する知識や情報が少ないとなかなか自分では、更年期だと気がつくことが難しいのも理解できるかと思います。

 

 

 

更年期の代表的な症状と影響

 

 

 

更年期には、以下のような症状が現れることが多いです。

 

  • 身体的な症状:ほてり(ホットフラッシュ)、冷え、頭痛、肩こり、疲れやすい
  • 精神的な症状:イライラしやすい、気分の浮き沈み、不眠、不安感
  • 美容の変化:肌の乾燥やシミ、抜け毛の増加、むくみ

エステサロンを訪れるクライアントの中には、「最近、疲れが取れにくい」「肌の調子が変わってきた」といった相談をされる方も多いのではないでしょうか?

 

 

 

これらの症状はホルモンバランスの乱れが関係しており、更年期のサインである可能性が高いです

 

 

 

なぜ更年期に気づかないのか?自覚がない女性の特徴

 

 

更年期を自覚しにくい女性には、以下のような特徴があります。

 

 

  1. 年齢的にまだ早いと思っている(「更年期は50代から」と思っている)

  2. 症状をストレスや生活習慣の乱れと捉えている

  3. 周りに更年期について話せる人がいないため、情報を得ていない

 

 

 

このような理由から、クライアント自身が更年期のサインに気づかないまま過ごしていることが多いのです。

 

 

更年期を自覚しやすくなるアプローチ方法

 

 

クライアントに直接「更年期かもしれません」と伝えるのは難しいですが、自然に気づいてもらうためのアプローチがあります

 

 

美容と健康の視点から気づきを促す会話術

 

 

更年期という言葉を使わずに、「最近、疲れやすくなったり、眠りが浅くなったりすることはありませんか?」といった質問をすると、自然な流れでクライアント自身が気づくきっかけになります。

 

 

また、「ホルモンバランスが整うと、肌のハリが変わるのですよ。」

 

  • 「自律神経が乱れると、むくみやすくなることもありますよ。」

 

  • 「ホルモンの減少で自律神経が乱れるらしいですよ」

といったように美容や健康の話題と更年期の症状を絡めて話と、クライアントも受け入れやすくなります。

 

 

「もしかしたらこの不調は、更年期から来ているのかしら?」となればチャンス到来です。

 

 

クライアントの心情に寄り添いながら、更年期に関する知識や情報を少しずつ提供しましょう

 

 

 

1回では気が付かないこともあるかもしれませんが、「前回から体調の変化はありませんか?」など聞いて再度話題にしてみるのもいいでしょう。

 

 

 

チェックリストや雑談を活用した自然なアプローチ

 

 

 

サロン内で「40代・50代の女性に多い体調変化のセルフチェックリスト」を用意しておくと、クライアントが興味を持ちやすくなります。

 

 

メルマガ「更年期ケアジャーナル」に登録いただくと「更年期症状セルフケアチェックシート」をプレゼントしています。

 

 

症状に合わせた、ケアを提供する機会ともなりますので、ご利用ください。

 

 

 

また、他のクライアントの例を紹介しながら、「こんな症状があった方が、生活習慣を見直して改善されたんですよ」と伝えることで、自分にも当てはまるかも?と気づいてもらうきっかけになります。

 

 

ライフスタイル改善の提案で更年期ケアを意識してもらう

 

 

食事や睡眠、ストレス管理が更年期の症状を和らげるカギになります。

 

 

 

「〇〇を意識すると、肌や自律神経の調子が整いますよ。」など、ライフスタイルの提案をすることで、クライアントが自然に更年期ケアを意識するようになります。

 

 

 

クライアントとの信頼関係を築きながら長期的なケアへ導く

 

 

「前回よりも調子が良さそうですね」「続けていくと、もっと変化が出ますよ」といったフォローをすると、クライアントも安心して相談できるようになります。

 

 

クライアントに無理なく更年期を意識してもらうために

 

 

更年期のサインを気づいてもらうには、直接指摘するのではなく、美容や健康を切り口に自然に導くことが大切です。

 

 

更年期に気づかない女性が多い理由を理解する
チェックリストや会話術を活用して気づきを促す
エステの施術を通じてホルモンバランスを整えるケアを提案する

 

 

こうしたアプローチを続けることで、クライアント自身が無理なく更年期ケアを意識できるようになります。

 

 

 

このようなサポートを通じて、クライアントの健康と美しさを長く保てるようお手伝いしていきましょう!

 

 

 

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